Autoスピーカの開発4:ノイズ不具合
やられました。
突如不具合を発見し、解決に心血を注ぎました。(ようやく解決です)
最終的なサウンドチェックとしてボリュームを入れて聞いたら、盛大にノイズが発生しました。しかもボリュームを回すと途中(2/3程度)まではノイズがどんどん大きくなり、回し切ると消えます。当初は入力インピーダンスの不整合と思い、色々対策したのですが解決しませんでした。しかし、あきらかに入力回路の不具合です。通常、入力は作動増幅器のベース(FETならゲート)に入力され、アンプを構成するとかなり高いインピーダンスになるはずですが、どうやらこのICはそうなっていないようです。さらにボリュームを途中まで回すとどんどんノイズが大きくなり、回し切って直結に近くなるとスッとノイズが消えます。どうやら入力回路は差動回路になっていないようです。
どうにもならないので、別のアンプに変更したら全て解決しました。
今回、アンプモジュールは自社設計よりもはるかに安い中国製を使用しており、そのアンプのICは有名なテキサスインスツルメンツ社の型番を真似たまがい品でした。それでもかなり良い音がするので、そのまま使っていたのですが、入力にボリュームを挿入すると途端にノイズが出ます。中国製の模造品は必ずどこかにおかしな動きが出るようで、決して使わない方がよろしいかと思います。
中国製品が中国製品として売っているものはそういった変な不具合は少ないように見受けられます。中国製品の使い方のノウハウになるかもしれません。
また、入力カップリングコンデンサをフィルムコンデンサに変更したら、確実に音質が向上しました。とくに中高音の解像度が1ランク上がりました。一つ一つの楽器の音の粒立ちが大変良くなりました。まさにハイエンドスピーカの音質です。中国製として正しく売っているアンプモジュールを適切に使い、ポイントにオーディオ用の部品を使用することによって大変クォリティの高い音質になります。
しかし、問題解決に多くの時間がかかり遅れてしまいましたので製品化するべく先を急ぎます。